ガンダム鉄血のオルフェンズ感想

機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ
とても面白かったです、面白かったんですけど…やはり2期のストーリーに不満が残りましたね。
ーーーここからはネタバレを含むーーー
1期のおおよそのストーリーを説明すると、主人公「三日月・オーガス」が親友である「オルガ・イツカ」と共に自分たちの居場所を作るために「鉄華団」を設立し、その初仕事ととして火星の子供たちが奴隷のように扱われる現状を変えるべく動いた「クーデリア・藍那・バーンスタイン」を地球に送り届ける話です。
1期では子供たちの葛藤や、鉄華団のリーダーとしてのプレッシャーや仲間の死に対して奔走するオルガ、戦うことでしか自身の価値を見出せない三日月などの話がしっかりしており、最後はこの仕事に成功して1期は幕を閉じることになる。

とてもよくできているし、ガンダムとしては大分異色な作風も、まったく気にせず見ることができた。
しかし2期では、1期で活躍した様々なメインキャラが死に、オルガや三日月もまた死んでしまう。
特にオルガが最後に放った「止まるんじゃねぇぞ」のセリフは有名なネタシーンとして扱われているため、知っている人も多いでしょう。
また、最後には敗走してしまい解散してしまう鉄華団だが、結構報われないというか、当初からの目標であった自分たちの居場所を作る、ということ夢が遂には実現しなかった。
このようなストーリー上の問題もあれば、最終回で主人公が死んだ理由がMS(ロボット)同士の殴り合いではなく超遠距離からの兵器による集中砲火であるのも理由の一つであろう。

しかし、悪いことだけではない。
1期も2期も(特に2期)三日月とヒロインのクーデリアとアトラ(小さい可愛い子)の二人の絡みは見ていてとてもいい気分になる、この作品の密かな癒しである。
特にアトラは激戦を経て徐々に身体の自由を失っていく三日月に対して「子供を残したい」と思うようになり、最終的に三日月からのアプローチもあり、その願いは成就することとなる。
この流れが実に尊い、三日月もアトラも見た目が幼い分尊さも増してる。

このように、2期も案外捨てたものではない、少々悲しいエンドにはなるが、もし興味があれば視聴してみてほしい。